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結核について
あなたはどれくらい結核について知っていますか?
結核はわが国の主要な感染症です

結核は過去の病気ではありません
戦中・戦後の大蔓延を克服して以来減り続けていた結核が、1970年代後半から減少の速度を鈍らせ、97年には年間新登録患者数が38年ぶり、罹患率(人口10万人あたりの新登録患者数)が43年ぶりに増加、98年にも前年に引き続き増加し、99年には緊急事態宣言が出ました。近年再び減少傾向が見られますが、高齢者の発病が増えています。また、たんの中に菌を出し他人にうつす恐れのある重症の患者が、80年代から微増し続けています。
  
結核新登録患者数・罹患率の推移
  
結核はどうしてなくならない?
年をとって体が弱ると...
日本で結核が大流行していた戦中・戦後を過ごした多くの人は、そのころ結核に感染しています。それらの人々が何らかの理由で免疫力が落ち、体内に眠っていた結核菌が活動をはじめ発病するケースが、日本では圧倒的に多いのが特徴です。
結核菌に無防備な若者たち
現在の若い世代はほとんどが結核未感染。
菌を出している患者と接することで感染し、発病する恐れがあります。
大都市では...
大阪、東京などの大都市では社会経済的弱者を中心に、結核が広がっています。
大阪市の西成区の結核罹患率は255.5(2007年度、非定型抗酸菌陽性を除く)で、日本全国の約13倍。途上国よりも高くなっています。
 

 
 

 
まさか「結核」なんて・・・
結核は過去の病気」。そんな認識があるため、せき・たんなどの症状があっても結核を疑わず医療機関に行かない、あるいは受診したのに医師が結核を疑わないといったケースが目立ちます。その結果、重症化し、大勢の人に感染させてしまうこともあります。
  
どうして結核に感染するのか?
たんの中に結核菌を出している結核患者が、せきやくしゃみをした時に飛び散る「しぶき」に含まれる結核菌を吸い込むことによって感染します。軽症で、たんの中に菌を出していない場合は他人にうつす恐れははありません。
  
結核に感染しても発病する人は10人に1人くらい
結核に感染しても80〜90%の人は免疫の働きで発病しないですみますが、10〜20%の人は発病します。感染して1〜2年で発病する場合と、何年もたって、体が弱った時に発病する場合があります。
発病すると肺は炎症を起こし、ひどくなると組織が死んで空洞ができます。そのほか、すべての臓器、リンパ節、骨や関節をおかしたり、血液に入って全身にばらまかれる粟粒結核、脳膜に病巣をつくる結核性髄膜炎を起こすこともあります。
  
結核の初期症状は風邪に似ています
結核の症状はせき・たん、発熱、だるさや寝汗など、風邪の症状によく似ています。病気が進むと血痰や胸の痛みなどの症状が出てきます。
せきが2週間以上続いたら、医療機関を受診しましょう。また、症状がなくとも年に1度は必ず職場・学校・住民健診などを受けましょう。
  
結核を予防するには
BCG接種
BCGは毒性を弱めたウシ型結核菌で作ったワクチンで、結核の免疫をつけるために接種します。
乳幼児の結核予防に高い効果があり、重症の結核を約80%予防します。ただし、BCGの効果は15年程度で切れます、接種していても油断は禁物です。
化学予防・・・発病を防ぐ
結核に感染したと分かったら、副作用の少ない結核の薬を飲んで、発病を予防することができます。これを『化学予防』と言います。
  
結核かどうか確かめるために検査を受けよう
レントゲン検査
結核の病巣は胸のレントゲン検査をすれば、比較的容易に発見できます。この病巣の影が本当に結核によるものか確かめるためには、菌検査は必要です。
菌検査
たんを染めて顕微鏡で検査する塗抹検査、菌を培養する培養検査、菌特有の遺伝子の有無を調べるPCR検査などがあります。
ツベルクリン反応検査
皮膚内にツベルクリン液を注射すると、結核菌に感染していれば赤く反応します。ただしBCGを受けている人も同じように反応するため、注意が必要です。
  
薬を飲んできちんと治そう
今ではほとんどすべての結核患者は薬で治ります。結核の薬は現在10種類あり、6ヶ月〜12ヶ月間飲み続ければ治すことができます。
ただし、途中で飲むのをやめてしまうと菌が耐性化して薬が効かなくなってしまい、治療が大変難しくなり、一旦治っても再発する率が高くなります。
  
世界の結核の現状について
青年と成人の死亡原因の第1位
世界では毎年940万人が結核を発病し、180万人が結核によって死に至ると言われています。
WHOは93年「結核非常事態宣言」を出し、全世界に結核撲滅への取り組みを呼びかけています。また、97年には3月24日を「世界結核デー」として正式に制定。全世界でキャンペーンなどが行われています。
日本は先進国で結核が多い国のひとつ
世界では、栄養状態が悪く保健衛生体制が整備されていない途上国を中心に結核が蔓延しています。先進国の結核罹患率は1桁のところが多く、制圧に近づいていますが、日本はその中では最下位レベル。アメリカの約5倍という現状です。
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