複十字ロゴ 財団法人 結核予防会大阪府支部
 平成21年7月14日 症例検討会
講師:斎藤医師
 症例 : 悪性リンパ腫(malignant lymphoma)を疑う症例
 1:胃エックス線画像
図@ 図A
 
図B 図C
 
図D
胃エックス線像から見られる所見
  胃は全体的に萎縮が強いですが、伸展も良好です。図@
  噴門直下に立ち上がりがはっきりしない隆起様のものが見えます。図A
胃体上部小弯に辺縁がはっきりしない不整な隆起様のものが見えます。図B
  胃体部に見られるそれぞれの隆起の表面は、はっきりしませんが滑らかな感じです。図@,A、B
  幽門前部の太い襞の近くに、比較的立ち上がりのはっきりした隆起が見られます。図C、D
  前庭部に見える隆起の表面は、圧迫像から不整に見えます(図D)。
通常の胃ポリープとは異なる隆起性病変に見えます。図D
  後日、精査目的で内視鏡検査
2:胃内視鏡画像 
図E 図F
 
図G 図H
 
図I 図J
内視鏡像から見られる所見
 胃エックス線画像同様に萎縮が胃全体に及んでいて、所々に発赤を認めます。図J
 胃エックス線で見られた(図A、B)、胃体上部の隆起様病変は発赤を伴う隆起に見えます。(図G、H) 
 前庭部の隆起は立ち上がりがはっきりしていますが表面が充血しています。図E、F
 但し、図FはEの画像を周波数フィルターにより、色素散布した画像様に見せてます。
 胃体上部小弯に辺縁がはっきりしない隆起様のものが見えたエックス線像は、内視鏡では
 びらんと思われる多数の凹凸が見られました。図B、I
 平坦で表面は、発赤を伴って不整にゴツゴツとしているのが分かります。図I
 胃体上部後壁にUb型早期がんを疑い、細胞を採りました。
 但し、図Iは生検(バイオプシー)痕で出血しています。
 
3:細胞診:組織像
 
所見
 裸核状の核形不整細胞を認め、Malignat lymphomaを疑います。
 1.リンパ球多数、大型で核異型を伴うリンパ球には分化傾向がある。
 2.間葉由来と思われる大型B細胞あり。Malignat lymphomaを強く疑います。
 
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